忍者ブログ
同人、BLに特化テキストブログ。ネタバレ注意! Persona4・3+Talse of the Abbyss (since:09/01/25)
05 . May
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

25 . January


第一発目から軽くはありますが、18禁で申し訳ありません;

------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


ケテルブルグのホテルの一室。
窓は白く曇っていたが、ルークは指で擦り水滴を拭い、そこから眺めていた。
リゾート地とは言え、夜の公園は静寂に包まれている。
ただ、雪が静かに積もっていくだけ。
ルークはその光景をただ静かに眺めていた。
 

兆しは白く
 

それからしばらく経った時、部屋のドアが静かに開けられた。
廊下から光が洩れ、開けた者の影がルークの足元へと伸びた。
「何だ、起きていたのか」
ガイは罰が悪そうに苦笑いして、部屋の灯りを点けた。
「どうしたんだ、部屋も点けずにそんな所に居て。 何かあったのか?」
心配そうに近づくガイに、ルークは顔を向けた。
「なぁ、ガイ」
「何だ?」
「 あのさ 」
言い難そうに視線を彷徨わせるルークの肩に、ガイは優しく手を添え、促した。
「オレが、 お前にしてあげられるコトって 何?」

「  は?」
物憂げなルークの台詞は予想外で、ガイは何を言いたいのか把握できずにいる。
焦れたのか吹っ切れたのか、今度は強く繰り返した。
「だから、オレがお前にしてあげられる事は?」
「突然何を言ってるんだよ。何かあった・・・」
「別に良いだろ!ほら、そんな事言ってないで、何か無いのかよ?!」
突然言われても困る。
本人はいったって真剣だが、言われた方は咄嗟に出てくる筈も無い。
「んー そうだなぁ」
あれこれと考えているガイに、ルークは急かす。
「何かあるだろ」
「そう言われてもな あ」
「何だ?」
ガイは踵を返し、部屋の灯りを消した。
「?」
不思議がるルークに笑いかけ、ガイはルークを抱きかかえた。
「な 何するんだよ ?!」
慌てたルークに、ガイは笑ってそのまま構わずベッドへと座った。
そして、膝の上で顔を赤らめているルークに、ガイは囁いた。
「こうして、これからも ずっと腕の中にいてくれ」
ただでさえ耳が弱いのに、こう甘く囁かれては為す術が無い。
身じろぐルークを抱きしめたまま、ガイは続ける。
「片時も離れたくないんだよ、ルーク」
「 ガイ!何恥ずい事言って・・・放せって」
「お前が離れていかないようにするにはコレが一番だろ」
ますます強まる腕に、ルークは首を振る。
「それじゃ 駄目だ」
「?」
「そんなんじゃ ますますお前に甘えて負担掛けちまう」
気落ちするルークに、ガイは軽く噴出してしまった。
「な、何だよ?!」
「悪い悪い。 ただな、今更だろう?」
笑いながら言うガイに、ルークは真面目に話せと怒ろうとした時。
ガイは急に声を落とし、願うようにルークの首筋へと顔を伏せた。

「その、お前が言う『負担』を俺が欲しいって言ってるんだよ。 ずっと傍にいてくれ」
ルークはその不意打ちに首を竦めた。
「わ、分かったから!止めろガイ!!」
首筋にガイの息が当たり、身体が反応しそうになる。
いや、既にその言葉に少し反応していた身体に、その感覚は辛かった。
ただ、ガイには珍しく、ルークの反応に気付かないかのように、顔を伏せたまま、抱く腕を強くした。
「ずっと 一緒にいろよ」
いつもと違うガイに、ルークの心は陰りを帯びる。
「・・・ ・・・ うん、一緒にいるよ」
ルークは腕をガイの首に回し、頭を胸に抱いた。

 

 

 

 

「あッ  や 」
何度も攻め立てられ、快感に乱れるルークは、糸が切れたように泣きながら訴える。
「も、やだ」
ルークの下肢には、二人が何度も放ったもので白く汚れている。
「ルーク」
ガイは未だに攻めを緩める素振りもないまま、ルークを突き上げた。
「いやぁあ ガイ ガイッ」
必死に名前を呼ぶ声に、ガイは胸が痛くなる。
「ルーク  愛してる 愛してるんだ」
泣きじゃくるルークの瞳を覗きならが、ガイは何度も繰り返した。
「へ んになっちゃ  ガイぃ オレも、す き や、あぁあッ」
「 ッルーク」
ガイが最奥を突いた瞬間、二人は同時に達した。
そして、ルークは強すぎた快楽に気を失った。
その眠る顔を見て、ガイは苦しさを隠しきれず、涙を一筋流す。
「ルーク 傍にいてくれ 何で  何で お前なんだ お前でなきゃならないんだッ」
ガイは何度も、愛しい人の名を呼び続けた。

 


ケテルブルグの雪は静かに積もる。
白い世界は、全てを濯ぐかのように、静かだった。
 

PR
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
piyo
性別:
女性
職業:
給料泥棒
趣味:
ゲーム、お笑い、温泉、遊び歩く
自己紹介:
中学1年に好きしょと出会い、こっちの道へ。腐れ歴約10年。最近ライトノベルの鳥籠荘にハマり中。
バーコード
ブログ内検索
アーカイブ
P R
Powered by NINJA BLOG  Designed by PLP
忍者ブログ / [PR]